ロボカップSSLにおける人間の役割
審判団の結成と選手の準備
審判は試合の無いチームが持ち回りで行います.主審,副審,ビジョンエキスパート,アシスタントレフェリーで構成されます. 選手側はハンドラーを決定します.
主審(レフェリー),副審
主審は試合の進行,ゴールコールなどを行います.ルールを覚えて,的確に試合を進める必要があります.
主審の言うことはその試合では絶対なので自信を持ってコールしましょう.
副審は主審の補佐をします.ボールを適切な位置に置いたり,サイドに出たときにどちらのチームのボールかを見たり,様々な仕事があります.
ビジョンエキスパート
カメラで撮影している画像の処理が適切にできているかを確認します. フィールドの影などでボールを認識できなくなった場合など, 画像処理がうまくいかなくなる場面は存在します. セッティング時にそれらを解消しますが, 試合中に発生した場合はビジョンエキスパートが対処することになります.
アシスタントレフェリー
キックオフなど,主審のコールを各チームへの指令として送信する,「レフェリーボックス」を操作します. また,残り試合時間や試合終了を主審に伝える役割もあります.
ハンドラー
選手団(チーム)は試合中にロボットを触るハンドラーを決めておきます. 試合中はハンドラー以外,フィールド上に入ることができません. 動いているロボットを触るため怪我の防止のために手袋があると良いでしょう.
試合開始前
試合開始前に主審は試合をするチームと,どちらのサイドか,チームカラー,最初のキックオフ,キーパーの番号などを決めます. キーパーの番号は各チームの申請となります.
試合中
試合中はAIを起動し,主審のコールで試合が進みます.
アシスタントレフェリーは主審のコールを受けてレフェリーボックスを操作します.試合中は主審のコールを受ける以外にも,試合時間の状況なども伝えましょう.
試合をするチームはAIを起動したら後は祈って試合を見るだけとなります. 例外はハンドラーで,ロボット(選手)の交代時などにロボットを触ることができます. しかし,交代などは試合の止まっている(ストップゲーム)のときのみとなります. 更に,試合が進んでいる間はロボットが重篤な場合を除いて,いくら破損していても,止まっていてもロボットに触れることはできません.
タイムアウト
試合中に調整などが必要となったときに宣言することができます.試合が止まっていれば受理され,タイムアウトとなります.
タイムアウトは4回まで宣言でき,合計で5分までとなります.したがって,1分×3回のタイムアウトを取った場合,次の4回目は2分までとなります.
タイムアウト中はAIを止めて調整することができます.戦略を切り替えたりもできます.
試合終了
試合時間が過ぎたら試合終了です. 戦力差が大きい場合はコールドゲームとなります. 10点差となったらコールドゲームです.
試合が終了したら主審はゲーム終了をコールします. その後,両チームに試合結果の報告書にサインを書いてもらいます. 報告書を運営に渡して審判団の役割は終了となります.